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〜長寿社会と敬老について考える〜 (平成29年9月) |
木々のそよぎに秋の気配が感じられる時期となりました。地域の皆様及び関係者各位におかれましては、日頃からご指導ご支援を賜り、厚く感謝申し上げます。 さて、9月は敬老月間ですが、そもそも「敬老の日」とは、1965年に「長年にわたり社会につくしてきたご高齢者を敬愛し、長寿を祝う日」と法律で定められました。またその頃から比べると、百寿者は50年間で300倍以上になっているそうです。 一方、高齢者のインターネット利用等は、60歳で7割、70歳以上でも4割が生活に活かしているそうです。 福島県南会津郡の若林セツさん(101歳)は、96歳の時に家が欲しくなり、孫が勤めている建設会社に頼んで、98歳で家を建てました。目的は、子どもや孫が遊びにきてもらえやすくすることだったそうです。 今でも7時過ぎに起きてお米を1合炊き、その1合を3食に分け、90歳から始めた家庭菜園で育てた野菜も毎日欠かさず食べ、おかげで風邪もほとんどひかないみたいです。 また、104歳の、福井福太郎さんは、伝説のサラリーマンと呼ばれていました。慶応大学を出て、49歳で友人の経営する望月証券(現・みずほ証券へ吸収合併)へ入社し、70歳で子会社へ出向して以来、101歳まで1時間の電車通勤で勤務していたそうです。今でも毎朝新聞を読み、常に辞書を近くに置いて、わからない漢字や英語のスペルがあった時に調べているそうです。 このような現実をふまえて、日本老年学会は、高齢者の定義を75歳に見直し、65歳以上〜75歳未満は「准高齢者」として、社会の支え手と捉えなおすよう提言されました。 福井さん曰く、仕事は楽しいとか苦しいとかでなく、「人間だから働く」との自論があるそうです。また「利他心」の考え方を大切にされておられるようです。 このような人たちの生きざまを教訓として、これからの「敬老」のあり方について改めてスタッフの人たちと共に考える月間にしたいと思います。 平成29年9月1日 理事長 山口浩志 |