
|

|

|



〜ワンチームで乗り切ろう〜 (令和7年2月) |
余寒なお厳しい折、地域の皆さま及び関係者各位におかれましては、日ごろからのご指導ご協力に心から感謝申し上げます。 石破首相の施政方針演説がありました。演説では冒頭、「国づくりの基本軸としては、かつて人口増加期につくり上げられた経済社会システムを検証し、中長期的に信頼される持続可能なシステムへと転換していくことが求められます。今や我が国は、希少社会に入っています。年齢も障害の有無にかかわらず希少な人材を大事にする社会づくり、すなわち国民一人ひとりの幸福実現を可能にする、人中心の国づくりを進め、全ての人が幸せを実感できる、人を財産として尊重する人財尊重社会を築いていく必要があります。」と強調されていました。 2025年は、いわゆる不確実性という霧につつまれた年のようです。「危機は変革の生みの親」といわれます。私たちはこれまでの経験からも、変化に対して常に、しなやかに応じてきました。そうした経験を活かして未来に向けた道を切り開いていかねばなりません。 今年施行された認知症基本法ですが、初の認知症施策推進基本計画が閣議決定され、当事者が社会参加する機会の確保など共生社会の実現に向けた施策や重点目標などをまとめました。その計画で掲げられた「新しい認知症観」の考え方としては、「認知症になってからも、一人ひとりが個人としてできること・やりたいことがあり、住み慣れた地域で仲間等とつながりながら、希望をもって自分らしく暮らし続けることができる」と定義されています。基本計画の前身である大綱では「仲間等とつながり」という趣旨の記述はなく、厚生労働省によると、地域住民活動からの声を反映したといわれます。 チーム作りにおいて独りよがりにならず、120人の部員全員の視点を大事にするワンチームを掲げる東海大大阪仰星高校ラグビー部。歴代5位に並ぶ優勝6回の名門校は、遠回りに思えることに熱心に取り組まれる伝統があります。同校の湯浅大智監督は「下手な人が邪魔なんではない。やりきらない人が勝利までの道のりには邪魔なんです」「人が人によって磨かれる環境を作ることが監督としての絶対的使命です」と語られていました。 今後福祉経営においてどのような荒波にも法人として、「しなやか」に「法人ワンチーム」で乗り越えてまいりたいと思います。 令和7年2月1日 理事長 山口浩志 |
