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〜13歳の子供にあてた「18の約束」〜 (平成31年3月) |
春色のなごやかな季節となりました。地域の皆さま及び関係者の皆さま方には、日頃からご支援頂きまして心から感謝申し上げます。 米国マサチューセッツ州で13歳の息子にスマホをプレゼントした時に、お母さんが作った使用契約書の内容が、今米国で話題になっています。その内容とはスマホを使う際の「18の約束」です。 そこには、「これは私のスマホです。私が買ってあなたに貸してあげます。私はやさしいでしょ」を第1条に、「メールでやり取りする相手とは直接会話を楽しみなさい。」、「人のためになることを第一に考え、喧嘩に参加しないこと。」「人に面と向かって言えないことを、この携帯を使いメールで言わないこと。」等々が綴られています。 国立社会保障人口問題研究所の推計によると2050年すぎに日本の人口は1億人を下回るそうで、例えば30年で東京と大阪、北海道を合計した人口が消えるに値する数字だという事です。 これからはコンパクトな街への再編と、外国人と共生する地域づくりが重要だそうです。 本件では今年の1月推計では、県人口は73万5千256人と発表され、20年連続の減少です。 これらの現実からも、地域包括ケアではますます地域での助け合いや支えあいが必要になるとうたわれていますが、千葉県野田市で起きた栗原愛(みあ)さんが亡くなったことでは、私も含め全国民の胸が押しつぶされそうになりました。徳島県警が2018年に虐待を受けた疑いがあるとした児童相談所の子どもは322人と、前年から108人増えています。県警では、「児童虐待に対する社会的関心の高まりや関係機関との連携で通報が速やかにされていることも件数増に結びついている。」と分析されていますが、それにしても今までも悲鳴をあげている子どもが身近にいるのではないかと疑ってしまいます。 スマホの使用契約書は、「あなたなら大丈夫と思うけど、これだけは言わせてほしい。」で始まり「私はあなたのチームメイトです。もし約束を破った時は一緒に解決しましょう。」で締めくくられています。 福祉の専門職としてだけでなく人としても支える側と支えられる側との関係性づくりの視点として強く心に刻み込まれました。 平成31年3月1日 理事長 山口浩志 |