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〜人間力とは---混迷の時代を生きる〜 (平成25年12月) |
向寒のみぎり、地域の皆様には日頃のご支援ご協力に心から感謝しています。 世間では、ホテルでの食品偽装事件や、都知事の献金疑惑などでにぎわしているようですが、その間にも医療介護分野では、膨らみ続ける社会保障問題や時期診療報酬改定の動向に加えて、来年度の消費増税との関連などに注目が集まっています。 これらの問題には恐らく「秘策」はないでしょうけど、それぞれの立場での主義主張のすり合わせで、国民にとって最善の結論を出してもらいたいと願うばかりです。 日常の介護の現場でも同じような出来事は日々起こっていると思います。 組織的には、時間の経過とともにこれまでのやり方が現場になじみにくくなって、新しい体制で取り組もうとする時や、また個人としても、新しい介護の分野、新しい職場で働き始めた人たちにとってみれば、「最高の秘策」はなく、今できる最善の道を考えることが重要になると思います。 こと教育分野でも、このような考え方が採用されようとしています。たとえば、大学入試制度に変化が起こり始めています。入試を年1回から、複数回受験できるようになることや、1点刻みの採点から5段階程度の段階別評価を文部科学省は考えているようです。つまり、一度失敗しても再挑戦する意欲や、知識偏重から人物評価を採りいれることが狙いだそうです。 また、経済分野においては、経済学者の池上彰氏は、著書「これからの日本 経済より大切なこと」の中で、ダライラマ4世の、「どんな大きな流れもきっかけは一人の大きな行動から!」や、「変化を恐れない気持ちは大切だけど、自分の価値観を失ってはいけない!」といった教えを経済成長のヒントにしているようです。 混迷の時代を生きるためにも、日々新たなことに挑戦しつづける「個」の力を養いながら、業務に励みたいと思います。 平成25年12月1日 理事長 山口浩志 |