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〜2014年 午年に思うこと〜 (平成26年1月) |
頌春 明るい春をお迎えの趣、心からお喜びを申しあげます。2014年が幕を開けましたが、地域の皆様におかれましては、どのような新年を迎えられたでしょうか。家内安全、健康長寿、交通安全、学業成就等々、それぞれに新年あたっての願い事をされたことと思います。 今年の午年は、新成人が、前年より1万人少ない121万人。総人口の0.95%で、1%を切ったのは4年連続だそうです。また死亡数から出生数を引いた人口の自然増は、24万2千人と、減少幅は過去最大の記録だそうです。 本県の人口といえば、1950年の87万8千人をピークに、2035年には62万2千人に落ち込むと予測されているそうです。一方、2014年は4月より診療報酬改定があり、新たに70歳になった人から、医療費の窓口負担割合が2割になります。また、9月より厚生年金保険料率が引き上げられたりと、おだやかでないニュースが続きます。 安倍内閣は、今年を「強い日本を取り戻すため大きな一歩を踏みだす時」と年頭所感で述べていますが、カギをにぎるのは成長戦略でしょう。しかし、反規制改革、反負担分配、反変革の「3つの釘(くぎ)」が阻んでおり、「この抵抗の釘を抜きながら国の力を伸ばしていくためにも、10年後、20年後、どんな国を目指すのかの理念や目標を明確にする必要がある」(元旦日経新聞社説より)とあります。 そうした中で、本県高校2年生2228人に対して、徳島新聞社が10年後にどこで居住したいか、とアンケートをとったところ、48.8%が徳島と答えたそうで、地元愛が浮き彫りとなっています。一方、被災地のこどもたちの作文では、「与えられたいのち」という驚くべき言葉が登場しているそうです。「自分は奇跡的に生き延びた。だから与えられたいのちを生き抜きたい。」と、自然と書かれているそうです。 そうした次世代を担う若い人たちの志を背景に、「2014年 強いどりーまぁ」を考えた時、競争を勝ち抜く強さより、多様で異質な他者をも認め合えるしなやかな強さを求めたいと願います。厳しい時代であるからこそ、ご縁あってどりーまぁで働いていただいているスタッフたちや、関係者各位とともに、様々な難問に立ち向かう充実感と、それを解き明かす喜びを感じられる1年にしたいと思います。 平成26年元旦 理事長 山口浩志 |