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〜地域包括ケア時代を生きる〜 (平成26年7月) |
日ごとに暑気がましてきました。地域の皆さまにおかれましては、日頃からのご協力とご支援に心から感謝しています。 総務省は先月6/25に、全国1748市町村の人口増減の割合を初めて集計したところ、全国的に死者数は過去最多を更新し、出生数は微増にとどまったとの発表がありました。 一方、国交省が2030年までの国土づくりをまとめた「グランドデザイン」では、地域 消滅の危機が予想される中で、商店や診療所などが歩いて行ける小さな拠点づくりや、複数の自治体が連携して役割分担する「高次地方都市連合」の推進を掲げています。 しかしながら、医療・介護分野では、負担増とサービス水準のバランス問題、切れ目なく必要なサービスが受けられるしくみづくりなど、課題が山積しています。 前回の「今月の言葉」でも取り上げた、「選択する未来」委員会では、「70歳まで現役」という目標がありますが、先進国ではすでに取り組まれているようです。スウェーデンのラインフェルト首相は2010年に唱えており、オーストラリアでも、年金支給開始年齢を70歳まで引き上げているようです。 財政危機からの脱出は過去の歴史の中でも、国・企業問わず繰り返されていますが、シャープは3年前から巨額赤字奪回に向けて取り組んできました。現社長の高橋興一氏は、就任早々から「創業時の理念以外は全て変える」と覚悟したそうです。結果、社員の意識改革の成功が原動力となり見事3年間で鶩字回復しました。 かつて小泉純一郎氏が首相所信表明演説で引用した言葉に「米百俵の精神」がありますが、これは「国がおこるのも町が栄えるのも人にある。目先のことばかりにとらわれないで明日をよくする。」ということを意味します。 「地域包括ケア」時代の今こそ、米百俵の精神で私たちはこれからも乗り越えてまいりたいと思いますので、これからも変わらぬご指導をよろしくお願いいたします。 平成26年7月1日 理事長 山口 浩志 |