
|

|

|



〜小栗忠順公の生き方に学ぶ経営を目指す〜 (令和7年4月) |
桜花爛漫の季節となりました。地域の皆さま及び関係者各位におかれましては、日々のご協力ご支援にあたりまして、深く感謝いたします。 2027年大河ドラマ主人公として決まった幕末期の武士である小栗忠順(ただまさ)は、勝海舟のライバルといわれました。徳川慶喜の恭順に反対し、薩長への主戦論を唱えるも容れられず、歴史的には陽のあたる位置にはなかったものの、大隈重信や東郷平八郎からは幕府側から近代化政策を行った人として評価されています。また司馬遼太郎などは小栗を「明治国家の父のひとり」と評されてもいます。小栗の「幕府の命運に限りがあるとも、日本の命運に限りはない。」との発言は、皇統を尊重する思想と武士道精神を土台とする理念が表れています。 さて、介護の担い手不足は深刻で、40年には約57万人の介護職が足りなくなると見込まれています。一人暮らしの高齢者も増加する見通しで、国立社会保障・人口問題研究所の推計によりますと、65歳以上の単身世帯は20年に738万世帯で、団塊ジュニア世代が75歳以上になる50年には1084万世帯になるという統計が出ているようです。 「みずほサステナビリティ・フォーカス2024」では、「足元の移行支援と将来を見据えた支援という2つの時間軸でのアプローチが必要」と指摘し、希望に向かって歩を進め上っていくような強い意志を込めています。つまり現実の目の前の壁を乗り越える対策に取り組むと同時に、将来注力すべき分野にも布石をうち、環境や社会にどのような影響を与えるかを求めています。 今後の人手不足対策については、単純に人がいないでは済まされず、経済活動にも影響を与えてしまうことも予測されており、一時的な現象ではなく、長期的にとらえていかなければなりません。例えば、物が壊れたからといってすぐに部品が見つからなかったり、修理する人がなかなか来てくれないということも起こりえると考えていなければなりません。特に技術職に関して言えば、人がいたからといって、一朝一夕に技術が身につくわけでもない。従って経験をもつ世代が経験浅い次世代に対してリスキリング(学び直し)で育成していくことも大事になります。 200年の徳川の平和を維持してきたシステムを『時代遅れ』として“壊す”のではなく、少しずつ世の中をよくしていきながら未来につないでいく生き方をした小栗忠順にあやかり、どりーまぁサービスの未来を創っていきたいと思います。 令和7年4月1日 理事長 山口浩志 |
