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〜傾奇者武将前田慶次の人生から学ぶ〜 (令和6年8月) |
残暑ひときわ身にこたえる今日この頃ですが、地域の皆さま及び関係者各位におかれましては日頃からのご支援ご協力に対しまして深く感謝申し上げます。 天下御免の傾奇者(かぶきもの)として有名な戦国武将の前田慶次は、隙のない成功者タイプでなく、日本の歴史を彩った異端児武将として今、歴史家から共感を呼んでいます。 滝川一益一族として生を受けるが、前田利久へ養子縁組し、将来の前田家の後継ぎとされました。 ところが、織田信長政権に入ると、信長公から前田家は叔父の前田利家が後継ぎとして任命され、慶次は前田家から流浪の旅に出て、滝川家の子孫が住む京都にて、茶の湯や連歌等の文化人との交流の場に出入りし、そこで生涯仕えることとなる渡世派剣士、上杉影勝や直江兼継と意気投合したのです。関ケ原の戦いでは上杉影勝に仕えるも、敗北し、会津120万石から米沢30万石になるが、米沢藩を支えた上杉影勝の生き方に信望し、晩年まで腹心として生き抜いたのです。 前田慶次の遺訓として、「地位が人をつくる」、「得意なことを発見することは大切。半面、やりたい事と求められている事を見極めることも大事。」とあります。 人手不足解決策が見い出せてなく、国としても企業としても次の対策を考えねばなりません。 20数年後には新たな働き手が今より4割程度減ってしまうと予測されています。今後の働き方を改善するためには、今、私たちがしなければならないことのひとつに、マニュアルの見直しを考えています。業務の目的や内容、手順が書かれたマニュアルがあれば、書いていないことや判断できないことのみを相談するだけですむ。上司共々に時間がとられないし、部下も迷うことなく業務を進められる利点があります。また業務をスムーズに引き継げたり、ムダやムラがなくなります。そのためにも、担当者が最初は一人で作成することが基本となります。複数人でかかわると、内容的に統一性がなくなり、再現性や法則性が失われ、完成に至らなくなることが予測されます。完成した上で、確認しあい、更新制を設けることで整理ができます。 法人の未来の発展のためにも、今後様々な中期的な人材戦略ビジョンを描くことが大事ですが、まずは、やりたい事と求められている事の見極めを共有することが重要です。その上で、個の力やしくみの安定性、対応できる技術力などが身につくよう、地道な努力を積み重ねてまいりたいと思います。 令和6年8月1日 理事長 山口浩志 |