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| 〜新型コロナウィルス感染対策と高齢者ケアを考える〜 （令和2年5月） |
| 青葉の目にしみる季節となりました。地域の皆様及び関係機関各位におかれましては、日頃のご支援ご協力に対しまして、心から感謝申し上げます。 新型コロナウィルスの猛威が拡張する中、全国的に通所介護やショートステイの休業が増えており、私たちもこれまでにない対応が求められ、タイムリーな意思決定が必要になります。今月は、今一度この問題について考えてみたいと思います。 本ウィルスの特徴は、１）変異しやすいＲＮＡウィルスで、２）潜伏期間が1日〜２Ｗと長いこと、３）声帯より奥の呼吸器に主として感染し、ＰＣＲ検査でも判明しにくいことなどがあげられています。 そこで、感染対策の基本を考えてみますと、基本的には、�ヾ鏡�源、��感染経路、�４脅�性の３要素です。まず、感染源については、原因となる微生物を除去することです。具体的には手洗い、手袋の着用、マスク、ゴーグル使用、リネンの消毒などがあります。 次に感染経路には飛沫感染と接触感染の２つあります。器具やドアノブ、スイッチなどを通した間接的接触もありますので、十分な対応を考えていかねばなりません。 最後に感受性の対応ですが、抵抗力をつけることです。規則的な生活、十分な睡眠、適度な運度、バランスのとれた栄養管理等が重要です。 在宅においては、ウィルスがパンデミック（世界的大流行）となり、外出を控えた毎日で接触を控えると閉じこもりや人との交流が減ることでの弊害が予測されます。 これまでのデータでは、閉じこもりの人は外出する機会が多い人に比べて認知症になる確率が2倍になり、死亡リスクも１．３倍〜１．８倍となるようです。またひとりで食事するとなると、孤食によってうつ病になる確率が、２．７倍と可能性が高まります。そこで３密は避けて、少人数で外出したり、換気をよくした部屋や、屋外では密接しないよう開けて交流する等と試みる価値はあると思います。 ともあれ、危機管理の大原則は「想像と準備」です。様々なことを想像した上で事実を正しく評価し、現実から逃げない姿勢が大事です。 私は今回の一件を機会に、法人としての課題への向き合い方とリーダーとしての覚悟を根底から見つめ直しています。 令和２年５月１日 理事長 山口浩志 |
