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〜令和時代の生き方を考える〜 (令和元年6月) |
あじさいの清々しい季節となりました。地域の皆さま方及び関係者各位におかれましては、日頃からのご協力ご支援に心から感謝申し上げます。 徳川時代、桶狭間の戦いから始まり、関ケ原の戦いで自ら戦場を駆け回り勝利に貢献した本田忠勝氏がいますが、彼はどんな武将をも寄せつけない猛将として有名でしたが、いかなる戦いでも自ら基本形を徹底的に重視したそうです。また忠勝氏は「武道以外でも作動や華道、書道等にもそれぞれの基本形があるが、お茶をたてたり、花を活けたりするのは手段であり、本来の目的はその先にある安心立命の境地こそが目指すべき場所である。」と遺されています。 国立社会保障・人口問題研究所の推計では1世紀後は5千万人強が減少するそうです。これは、1世紀前の総人口にほぼ匹敵し、特に2040年(令和22年)以降の20年間は和歌山県が毎年ひとつ姿を消すほどの時代がくることを予測しています。 また、5月より働き方改革が始まりましたが、労働の課題としては、AIやロボット普及など、第4次産業革命への対応でしょう。新しいビジネスの創造としては引き出さねばならないでしょうけど、コミュニケーション力やTPOに応じた状況判断等、人間ならではの能力等を失われないようにしなければなりません。 一方、WHOが認知症ガイドラインを発表しました。そこでは、健常者の「運動」と喫煙者の「禁煙」高血圧疾患者の「降圧」、糖尿病患者の「治療など」を推奨されています。また、「70歳代の認知症の人の割合を25年度までに6%減らす。」との数値目標が掲げられています。特に効果的な予防策として、1週間に少なくとも150分程度の有酸素運動が望ましいとしています。 また、バランスのとれた食事や飲食制限、社会活動もリスク軽減に有効だそうです。 それに合わせて地域では自治体を中心として認知症者と住民とのつながりや、予防対策事業の強化などが進められていくと思います。 平成時代はバブル崩壊に始まり、地球温暖化や大規模災害等、「崩壊の時代」であったと総括されていますが、このことは私たちが「令和」をいかにいきるかの問いかけなのかもしれません。 以上のことからも、「令和」の2文字には、どんな境遇に追い込まれても、基本形を崩さない姿勢と未来を創る意欲を失わないようにとの願いが込められているように思います。 令和元年6月1日 理事長 山口浩志 |