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〜現状の深堀と未来への布石〜 (令和2年3月) |
春寒しだいに緩む季節となりました。地域の皆さまや関係者各位におかれましては、日頃からご指導ご協力を賜り、心より感謝申し上げます。 スタッフの皆様におかれましては、日頃からのご努力に心から感謝申し上げます。 来年のNHK大河ドラマのモチーフとして決定している「日本資本主義の父」と呼ばれた渋沢栄一氏は数々の驚異的な事業を興し成功を収めた実業家として知られますが、以外とやることなすことが挫折続きだったと語られています。彼が崖っぷちに立たされた度に逆境をばねとし、新しい道を切り拓いてきたところに、現在の閉塞感漂う世の中を勇気づける意味があるのかもしれません。 2020年度の診療報酬改定が決まり、医師の働き方改革や医療現場の業務効率化、病院の再編や統合の推進等により、地域医療を守る次への手立てが打ち出されました。 同時に、先月2月21日に開催された、社会保障審議会介護保険部会では、健康寿命の延伸、保険者機能の強化、認知症施策推進大綱等が見直され、「共生」と「予防」を車の両輪とした施策が進んでくると思います。 一方、シニア雇用やパート雇用に関して、70歳現役社会を見据えた高齢者雇用安定法の改正案や短時間労働者への厚生年金適用拡大案が審議されようとしていますが、今の高齢者は過去と比べると、身体や心理機能の老化の始まりが5〜10年遅く、日本老年医学会では「高齢者の定義」を変えるしかないと専門家の人たちは提唱しています。 ただし、働く人たちの意欲と企業の意識改革は表裏一体ともいうべきで、シニア層自らのスキル向上に向けた取り組みや、学びなおす場づくりを大切にすることで実現できると思います。 社会から求められる需要や環境に応じて、組織にも個人にも「期待される人材の定義」が変わってくることもあります。世の中全体が崖っぷちの時こそ、問題の掘り起しとマネジメントに合わせた行動力が必要となるでしょうし、将来への布石をうつ手だても怠れません。 自分自身を振り返ると、これまでにも幾多の試練がありましたが、その都度スタッフの皆さまや関係者の方々のお支えがあってこそ乗り越えてこられたことに感謝すると共に、渋沢栄一氏の考えのひとつである「企業の社会貢献」を志とし、未来に向けたNPOの使命を追及していきたいと思います。 令和2年3月1日 |