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〜川の流れと福祉経営〜 (令和5年7月) |
いよいよ夏の到来を迎えようとしていますが、地域の皆さま及び関係者各位におかれましては、日頃からのご支援に対しまして厚く御礼申し上げます。 「人生は競馬みたいなもんだ。先に行く馬もいれば、後から追う馬もいる。雨に強い馬もいれば、晴れが好きな馬もいる。それに乗る人、賭ける人がいる。」は、先月ご逝去された“参議院のドン”と名を馳せた故青木幹雄氏の有名な言葉です。青木氏は、故小渕恵三氏元首相の後継を選んだ“5人衆”のうちの一人としてもあげられたこともあり、夜の会合では、かけもちはせず、先輩議員でも若手議員でも、必ず一人と最初から最後までつきあうスタイルであったそうです。そういう生き様が「深い人脈」と「物事を収める調整力」に繋がっていると評判だったようです。 2000年から始まった介護保険は、3年毎に改正されてきました。2015年には、地域包括ケアシステム構築と介護保険制度の持続可能性、2018年は地域包括ケアシステム強化のための制度改正、2021年は、地域共生社会の実現のための社会福祉法の改正、そして、2024年に全世代対応型の持続可能な社会保障制度を構築するための健康保険法等の改正という流れがあります。この流れを理解しながら情報収集や戦略に繋げなければならないと考えます。 川の流れに例えるなら、足元だけの水流だけをみても大河の流れ全体を捉えることはできません。 この川がどこから流れてきたのか、またどこに流れていこうとしているかが大事です。そして、今自分たちはどこの流れにいるかの足元を見失わないことも大切です。 法人経営は平成9年から始めた有償ボランティアから始まり、地域をくまなく廻らせていただいてきました。ご利用者としては高齢者のみならず、障がい者(児)等に対して、移動支援や在宅の様々な生活支援へのお手伝いをさせていただいてきました。協力者としては、家庭の主婦層の方を始め、パートタイマーで働く方、医療介護専門職OBの方、中には養護教諭として非常勤で働きながら採用試験に挑戦されていた方など、様々な方々に支援していただいてきました。 NPOとして先に走り、訪問看護や障害者(児)支援としては後から追いかけながら、雨もあれば晴れもありながらの道のりでしたが、足元の流れを見失わないよう『ノーマライゼーションプラン』をやり遂げる5年間にしたいと思います。 令和5年7月1日 特定非営利活動法人 どりーまぁサービス 理事長 山口浩志 |