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〜「あいづっこ宣言」から学ぶ〜 (平成23年4月) |
春もたけなわの頃となりました。スタッフの皆様におきましては日頃の業務にますます頑張っていることと思います。 このたびの東北地方太平洋沖地震、長野県北部を震源地とする地震により被害を受けられました皆様に謹んでお見舞い申し上げます。 同時に福島原発問題も世界経済を驚かす問題となっております。 今、私たち西日本で暮らす者としては、何を考え、何をすべきか、また何に役立てばいいでしょう。 福島県では、幕末の会津藩時代に「什の掟」の教えが広まっていました。 「什の掟(じゅうのおきて)」とは、 一、 年長者の言うことに背いてはなりませぬ 二、 年長者にはお辞儀をしなければなりませぬ 三、 虚言をいふ事はなりませぬ 四、 卑怯な振舞をしてはなりませぬ 五、 弱い者をいぢめてはなりませぬ 六、 戸外で物を食べてはなりませぬ 七、 戸外で婦人と言葉を交えてはなりませぬ ならぬことは ならぬものです とあります。 それにちなんで、現在福島県会津若松市では、青少年育成の指針として「あいづっこ宣言」を提唱しています。 「あいづっこ宣言」 一、 人をいたわります 二、 ありがとう、ごめんなさいを言います 三、 がまんをします 四、 卑怯なふるまいをしません 五、 会津を誇り年上を敬います 六、 夢に向かってがんばります やってはならぬ やらねばならぬ ならぬことは ならぬものです とあります。そして、毎年 地元小学校の子どもたちの中から、「あいづっこのお手伝い」表彰式を、中学生には「夢に向かってがんばります」表彰式があるそうです。 この度の震災被害の中にあっても、くじけず、助け合いながら前向きに生き抜こうとする姿は、世界中に感動と勇気を与えてくれていますが、このような教えが活かされた賜物だと思います。 東北地方の人たちから私たちは偉大なる行動を教えられました。これから果たすべきことは、できることから「やらねばならぬ」ことであると確信します。 平成23年4月1日 理事長 山口 浩志 |