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〜2019年 年頭のご挨拶 法人の持続的・継続的成長を考える〜 (平成31年1月) |
新年明けましておめでとうございます。地域の皆様方及び関係者各位におかれましては、日頃からのご支援ご協力に心から感謝いたします。 2019年の干支は、「己亥(つちのと・い)」です。 「己(つちのと)」は、明るい中天の太陽を表し、「亥(い)」は、暗闇の新月を象徴しています。その組み合わせの意味として、「ステップアップする大事な時期で、猪突猛進のあふれんばかりの勢いでいくと道を踏み外して落とし穴があるが、調子に乗り過ぎず、信念をもって継続し続ければ、 先々に大きく飛躍できる」という、バランスが求められる年のようです。 100年前の1919年は第一次世界大戦の講和会議「パリ講和会議」が開かれ、戦後処理が話し合われた、節目の年でした。そして、2019年に創業100周年を迎える企業は、2160社あり、住友商事や大手運送のヤマト運輸を傘下にもつヤマトホールディングス、光学機器のオリンパスなど、各分野の有力企業が顔を並べます。 オリンパスの創業者である山下長(たけし)氏は、弁護士でありながら、医学の発展に貢献したいという思いで2人の仲間たちと鹿児島県で「高千穂製作所」として創業し、顕微鏡と体温計の開発を始めたのが、1919年でした。そしてギリシア神話で神々がいる場所とされる「オリンポス山」にちなみ、オリンパスの商標をつけたといわれます。また山下氏は常に「身の丈経営」と「身の程人生」を信条としていたそうです。 すなわち、自らの分をわきまえて難しいことにチャレンジしないという消極的な発想ではなく、信頼を損なうことのないよう、自らの価値判断を磨き続け、責任の負える範囲内で持続的に成長する、ということを意味しています。 昨年末に決定した2019年度予算案では、社会保障費は34兆円に達し、2018年度比1兆円増となりました。これからは、ハコモノを増やすより、見守りや介護予防も含め、高齢者の自立を支える仕組みがあると、社会保障費の削減につながるでしょう。そのためにも限りある財源を活かして在宅サービスにシフトする必要があります。その柱が地域包括ケアシステムですが、人口減少や人手不足などが影響し、多くの自治体で苦戦している感は否めません。 NPO活動を通して、在宅で生活されている方々の自立を支える仕組みづくりにこれからも貢献し、法人として持続的・継続的な成長を目指していきたいと思います。 |