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〜新たなる環境作りへの道〜 (平成28年3月) |
日ごとに暖かさをまし、春めいてまいりました。地域の皆様方及び関係者各位におかれましては、日頃のご支援ご協力に対しまして深く感謝申し上げます。 総務省が先日発表した国勢調査では、2015年10月時点での日本人の総人口は、2010年調査から約94万7千人減ったそうです(−0.7%減)。本県では、3.7%減の75万6千人だそうです。人口減少の深刻さが改めて浮き彫りになった結果です。 特に本県では、中心部での商店街の衰退に合わせて、若者の居住地として周辺地域(藍住町・北島町等)の居住が増え、中心地域は減少傾向にあるようです。 一方、介護の分野においては、認知症に関する新たなる課題が次々と出てきております。愛知県大府市で起こった、徘徊老人の列車死亡事故の問題や、65歳未満の若年性認知症の就労や社会参加また居場所作りの問題等々。課題の多様化とケースの急増に対して、社会整備が追いついていません。ひとつには、支える側のあり方も問われています。 そこで、あるタクシー会社では、高齢者や認知症の人に対して、毎月定額の料金で「乗り放題」の定期券方式を採用し、病院受診やお買い物だけにとどまらず、日帰り旅行企画などで、外出支援、社会参加につなげるような働きかけをされているようです。 また、自治体内での取り組み例として、認知症の徘徊を見守るための「徘徊・見守りSOSネットワーク」事業で、地域の中で「見守り支援隊」制度をつくり、住民に担ってもらったり、ICTを活用したシステムで居場所をキャッチする体制づくり等々。課題解決に向けて様々に取り組まれています。 これらひとつひとつが、十把ひとからげではなく、それぞれの解決策を探し出すことが大事なことでしょう。加えて、答えを見つけ出すまでは、継続して取り組まねばなりません。そのためにも思考と行動と継続を繰り返すしかありません。 思考を支えるのは信念です。行動を起こすには熱意が必要です。そして、継続していくには、周囲の理解と意志が重要だと思います。 このことをこれからの法人経営にも活かしていきたいと思います。 平成28年3月1日 理事長 山口浩志 |