|
|
|
〜課題解決への道〜 (平成27年10月) |
さわやかな秋晴れが心地よい季節となりました。地域の皆様方及び関係者各位におかれましては、日頃からのご支援ご協力に心から感謝申し上げます。 さて、10月はハロウィンの月間です。アメリカの小説家、レイブラッド・ペリの「ハロウィンがやってきた」は、怪物や魔女が空をとびかう、待ちに待った不思議な祭りの夜があり、伝説の 怪人に導かれ、思い思いに仮装した8人の子供たちの夢のファンタジー物語です。 21世紀は、社会保障費という、ある意味妖怪ともいえる魔物に、赤字財政という世界に導かれようとしていますが、「健康寿命」という現実の道に目覚めようともしております。 医療費は相変わらず右肩上がりのようで、65歳以上では、一人当たり71万7200円と、65歳未満の4倍にもはねあがっております。これは、OECD加盟国平均も上回り、また人口千人 当り病床数や、入院日数は、加盟国のうち最も高い国だそうで、まさに「医療大国」になっています。 しかし反面、自殺者数が年間2万5千人に及び、特に若い世代(20歳〜39歳未満)の自殺 が益々深刻化しているようです。対策の一つとして、来年度までに「地域自殺予防情報センター」を全国に配置する計画が決まっているようです。 また、福祉現場では、児童養護施設や有料老人ホーム内における、職員からの福祉サービス利用者への虐待事例が後を絶たないニュースを聞く度に、心を痛めますが、他山の石とせず、自ら今一度原点に立ち戻らねばならないと考えるところです。 法律面から、労働者安全衛生法が改正され、今年度12月より制度施行となります。これは、企業や事業所の労働者に対して、メンタルヘルスやストレスチェック制度などが掲げられています。当法人でもこのことに関しては、積極的に取り組まなばならないと考えております。 最近出会った本に、「項羽と劉邦」があります。エリートで連戦連勝の項羽に対し、侠客あがりの劉邦は連戦連敗ですが、最終的には劉邦が勝利を手にします。勝因は、あきらめない強い気持ちと周囲からの助言に耳を傾ける勇気、そして自らの誇りでした。 これらのことを教訓に、今後も決してあきらめない気持ちをもって戦い続けたいと思います。 平成27年10月1日 理事長 山口浩志 |