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〜「プラス志向」のすすめ〜 (平成24年3月) |
梅の花だよりが聞かれる今日この頃です。スタッフの皆様には、日常業務での活躍に感謝します。 東日本大震災から1年がすぎようとしています。 今わが国は、「宮城・福島の復興なくして成長なし」とさえいえるほど、経済・産業・農業、そして医療や福祉など、全ての分野でこれkらのあり方が問われているところです。失ったことの大きさは、東北の人たちのみならず、私たちにとっても、これまで経験したことのない厳しい現実でした。それでけに過去の価値観にとらわれず、現実を直視した上で、これからあらゆる物事のとらえ方を学んでいく必要があると感じています。 恐らく途方もなく厳しい試練もあるでしょうが、とにかく社会や個人が生命力を失わず、いろんなことに対して、自律と自己決定能力をもって克服していかねばならないことと思っています。 しかし、意外と没落の危険性は、貿易や外交、物資資源の欠乏、経済混迷といった外的な環境因子からではなく、内的因子がおおきいのではないかと思います。 これまで、疑いもなく当たり前にあった豊かさが突然にさまざまな形で失われ、不自由をきたすことで、意欲がなくなったり、悲観的に陥る。こういう事態では、悪い条件や、できない理由は探そうと思えばいくらでも出てきます。これがいわゆる「内部の敵」なのです。こういう時こそ一人ひとりが希望を失わず、本来あるべき姿と絆を忘れずに「内部の敵」と戦わなければなりません。これは過去の歴史からも、「パンとサーカス」滅亡した時のローマ帝国からも教えられます。 この度の医療・介護同時改正は、訪問介護部門では、生活援助が1時間未満から45分未満に変更されたり、サ責要件が強化されたりしました。 また、通所介護部門は、6〜8時間サービスが3〜5時間サービス又は、5〜7時間サービスのいづれかの選択を迫られています。一方介護3施設(特養、老健、療養型)やGHに関しても厳しい改訂結果が出ました。今まさに事業体系の見直しが急務です。 建設業界の大手メーカーに大和ハウスがありますが、創業者である石橋信夫氏は、現職時代の口癖は「絶対に立ち止ってはいけない!」だったそうです。その教えを継承された現会長の樋口武男氏は「常にプラス志向」を自らの座右の銘にしているそうです。樋口氏によると「“叶う”という字は“口へん”に“プラス”と書く。プラス志向の言葉を口にしていたら、言っていることが叶うものだ。」を信じてやまないと説きます。 現状に安住することなく、どんな場面でも「プラス志向」の“技術”を身につけて厳しい制度改正を乗り越えましょう。 平成24年3月1日 理事長 山口 浩志 |