〜あいづっこ宣言から学ぶ〜 春もたけなわの頃となりました。スタッフの皆様におきましては日頃の業務にますます頑張っていることと思います。 このたびの東北地方太平洋沖地震、長野県北部を震源地とする地震により被害を受けられました皆様に謹んでお見舞い申し上げます。 同時に福島原発問題も世界経済を驚かす問題となっております。 今、私たち西日本で暮らす者としては、何を考え何をすべきか、また何に役立てばいいでしょう。 福島県では、幕末の会津藩時代に「什の掟」の教えが広まっていました。 「什の掟(じゅうのおきて)」とは、 一、 年長者の言うことに背いてはなりませぬ 二、 年長者にはお辞儀をしなければなりませぬ 三、 虚言をいふ事はなりませぬ 四、 卑怯な振舞をしてはなりませぬ 五、 弱い者をいぢめてはなりませぬ 六、 戸外で物を食べてはなりませぬ 七、 戸外で婦人と言葉を交えてはなりませぬ ならぬことは ならぬものです とあります。 それにちなんで、現在福島県会津若松市では、青少年育成の指針として「あいづっこ宣言」を提唱しています。 「あいづっこ宣言」 一、 人をいたわります 二、 ありがとう、ごめんなさいを言います 三、 がまんをします 四、 卑怯なふるまいをしません 五、 会津を誇り年上を敬います 六、 夢に向かってがんばります やってはならぬ やらねばならぬ ならぬことは ならぬものです とあります。そして、毎年 地元小学校の子どもたちの中から、「あいづっこのお手伝い」表彰式を、中学生には「夢に向かってがんばります」表彰式があるそうです。 この度の震災被害の中にあっても、くじけず、助け合いながら前向きに生き抜こうとする姿は、世界中に感動と勇気を与えてくれていますが、このような教えが活かされた賜物だと思います。 東北地方の人たちから私たちは偉大なる行動を教えられました。これから果たすべきことは、できることから「やらねばならぬ」ことであると確信します。 平成23年4月1日 理事長 山口 浩志 |
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〜実地指導を終えて思う事〜 日ごとに暖かさを増し、だいぶん春めいて参りましたが、スタッフの皆様の日々の現場でのご活躍に感謝します。 去る2月28日には法人として約10年ぶりの県実地指導がありました。指導日までの書類点検や整備にあたりましては、スタッフの皆様にはチーム一丸となってのご協力に心から敬意を表します。 これまでも、それぞれの持ち場で業務の忙しさの中にありながらも、「情報の公表」や各種ミーテイング、研修会などを積み上げてきたわけですが、この度の実地指導を受けるまでの準備過程では、また新たな課題が浮かび上がったのではないのでしょうか。 私なりにこれまでケアマネージャーとしても、法人代表者としても、日々真剣に利用者さんと向きあってきましたが、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年と区切りで反省を繰り返すと同時に、課題克服にも努めてきました。しかし、この度は、私自身にもいくつかの新たなる気づきや反省点もありました。 まず、「内部監査」の必要性です。毎週行っているミーテイング等では、マクロ的な内容で終わってしまい、実務的な点検にまで踏み込めてなく、今後はしっかりとやらねばならないと思っております。そしてその為の体制やしくみづくりが取り急ぎ必要です。 次に委員会活動の充実です。業務外のこうしたインフォーマル活動は内部の充実に直結していくことをこの度、確信しました。例えば研修委員会での企画力が人材育成に結びついていたり、リスク管理委員会から、ヒヤリハット事例や苦情処理の対策に結び付いたり、その他委員会もそれぞれに大切な役割でしょう。今後は更に全員参加型活動へと進め、より活発な委員会活動に期待できそうです。 3つ目としてシュミレーションの再構築です。シュミレーションというと、収支シュミレーションが考えられますが、それだけでなく事業シュミレーションや人事シュミレーション、サービス展開に至るまで、改めて組み立てていかねばならないと考えます。 積極思考の大切さを説いた哲学者に中村天風がいますが、彼の著書「研心抄」の中に「有意注意で生きる」ことが説かれています。有意注意とは読んで字のごとく「意をもって意を注ぐ」こと。すなわち、自ら能動的に意識を向ける、という意味をもちます。 どんな状況にあっても、どんなに些細なことであっても、ただ漠然と取り組むのではなく、研ぎ澄まされた感覚で常に真剣に気を込めて行うことの大切さを教えています。 この度の「指導」を契機に「どりーまぁ」を未来に向けて更に進化させ、より良質なケアが行えるようこれからも頑張りましょう。 平成23年3月1日 理事長 山口 浩志 |
〜危機管理から学ぶ事〜 立春とは名ばかりで、まだまだ寒さ去りやらぬ日が続いております。スタッフの皆さまも年明けからひと月が過ぎ、日常のペースで頑張られていることと思います。 今、宮崎県や鹿児島県では火山灰や鳥インフルエンザなどの自然災害が続き、地域住民の生活をおびやかしています。特に高齢者や障害のある人たちにとっては、想像を絶する不安が続く毎日だと拝察するところです。 これまでにも阪神大震災や北越地震などの時もそうであったように、悲劇は突然にふってわいたように起こっています。 私が今現在かかわらせていただいている、あるASL患者さんが人口呼吸器を装着する直前に「自分は交通事故の災害に遭ったんだ、と思って今を受けとめている。世の中には、私以上に困ったできごとに立ち向かっている人もいるだろうから自分だけが不幸とは思わないようにしている。」と言われていたのを思い出します。恐らく人口呼吸器を装着された今も、その気持で過ごされているのだと思います。対人援助の仕事をしていく中でこうしたご利用者様の気持に寄り添えるケアが大切であることは自明の理とするところです。 世界最大手の自動車メーカーGMを研究された経営学者のピータードラカーは「会社という概念」という著書の中で、「サービスができる」ことと「サービスをしつづけられる」ことは能力が違う、と説いています。中でも日常の心得として「4つの窓」理論を提唱されています。 @ 情熱を失わないA誰に対しての貢献かB経済感覚(バランス)Cナンバーワンビジョン(誰にも負けない力をひとつもつ)。すなわち、誰に対してどのようなことで役に立つか、そして自分の誇りとする力を注ぎつづけることこそが危機に向き合った事態に生きるのだ、と教えています。 日々の私たちの心得として実践で生かしていきましょう。 平成23年2月1日 理事長 山口 浩志 |
〜“新年のあいさつに誓う”〜 頌春 皆様におかれましてはお健やかに新春をお迎えのことと思います。 昨年は尖閣諸島でのビデオ流出騒ぎや普天間問題などに明け暮れた年でした。また福祉の分野では、所在不明の高齢者が続々と判明し、「無縁社会」が浮き彫りになったことや、高齢者の犯罪問題等々、未来への希望が損なわれるニュースばかりが目立ちました。 しかし、一方ではエコポイント制度の導入や酷暑の影響から電化製品の売り上げが急増したりで、県内でも景況は復調の兆しがみえた、とも聞きます。 本年は卯年にあたりますが、株式の世界では「丑つまずき寅千里を走り卯跳ねる」といわれています。また卯年は時刻は午前6時から7時頃だそうで、物事の新しいことが始まろうとするそうです。加えて古いものを捨て新しい扉が開かれるという意味もあるようです。 さて、どりーまぁでは2011年のスローガンを「4つの約束」と掲げました。 1.時を守り場を養います 2.心を育み愛を育てます 3.技術を養い命を支えます 4.仲間を信じチームを磨きます といたしました。 (1)の中には、約束を守る、準備や計画を怠らない、仲間との相互協力が必要です。(2)には、様々な愛のかたちがありますが、自らの「愛」とは何か、を問いかけていただきたいと願います。(3)は、私たちが心に刻んでおくべき使命として掲げました。(4)は、どりーまぁチームをこれからも足腰の強いグループとして全員の力をもって育てあげていただくためにも、「信じあう」ことの大切さを説いています。 以上の「4つの約束」は人材育成を基本理念として掲げております。 このことを実践していく過程には種々な壁や障害を乗り越えなければならないと考えます。 徳島新聞では23年より、連載小説として、「親鸞<激動編>」が始まっていますが、今年は親鸞上人の750回忌にあたる年だそうです。戦乱や災害、飢餓と病と「未法」の様相を呈した乱世で苦しむ人たちを救済することに命を燃やした彼の行動から学べることはたくさんあるかと思います。 このように身近にあるヒントから道を拓いて今年も歩み続けようと思います。 平成23年元旦 理事長 山口 浩志 |
〜オーストラリアで地域を学ぶ〜 年の暮れとは思えないような暖冬異変の今日この頃ですが、スタッフの皆様におかれましては、公私共に忙しくされていることと思います。 さて私事ですが、先日11/21〜/26までの間、地域包括ケアの先進地視察としてオーストラリアにて研修を受けてきました。オーストラリアは国土が日本の約20倍あり、周りを太平洋、インド洋、南永洋に囲まれた大陸地域です。人口は約2,100万人と、日本の1/4です。 私が訪れたのはクィーンズランド州にあるイプスイッチとゴールドコーストのホスピスと、ナーシングホームなどの入った高齢者施設でした。福祉は全て“ケアパッケージチーム”の判定によりサービスが決められ、ハイケアサービス(重度介護)とローケアサービス(軽度介護)に区分されたシステムです。中でも在宅サービスを統一している、HACC:ハック(Home and community care)システムの存在でケアの質が担保されていました。 この度の研修を通して考えされられることや新たに学んだことは、数えあげればたくさんありますが、日本との大きな差を感じたことの一つに、高齢者や障害者、また子供たちに対しては国が何をおいても守らなければならないという気風でした。ですから税金も日本の何倍も高く設定されておりますが、みんないつかは自分たちも受けられるという安心で当たり前に払っているようです。少なくともそうした中にあってオーストラリアの福祉が最も大切にしていることは、「家族」と「コミュニティ」でした。 例えば、通所サービスを例にあげると、私たちは「デイサービス」とか「デイケア」と称しておますが、オーストラリアでは「デイレスパイトサービス」という呼び名で進められております。まさしく家族の代わりに公的サービスによって昼間のケアを専門職として担うというとらえ方でした。これからの事業運営や現場でケアを進めるにあたって、私たちが忘れてはならないキーワードでしょう。 研修についての詳細は改めて報告会を開きたいと思います。異国での福祉の取り組みや文化を学ぶことで、これから私たちが担っていく役割をみなさんと一緒に考えていきたいと思います。 平成22年12月1日 理事長 山口 浩志 |
〜今から ここから 私から〜 秋風いよいよ濃く、夜長の頃となりました。こうした時期、スタッフの皆様におかれましては、健康管理などに十分注意していただきたいと願っています。 さて、最近私が業界誌などを読んでいると、よく目につく内容に、@介護職員のたん吸引問題や胃瘻の栄養注入といった医行為への規制緩和、A制度改正に向けた訪問介護の生活援助の除外論、B宿泊付きデイサービスの制度化の動き、などがよく載っています。 これらの制度の壁を突破するには、直球勝負だけでは到底不可能でしょうし、数々の変化球を使いこなしたり、またしっかりした戦略や戦術、確固たる信念等々、いろんな「力」がなくてはなかなか実現できない、というのが私個人の見解です。 一方私たち自身の心の中にもこのような、ある意味「壁」が時々立ちはだかることがあるでしょう。例えば、「このような仕事は私では無理」、「自分は○○はできるけど△△は苦手だからできない」、「○○さんみたいなことは私では難しい」・・・。これらがさえぎっている壁です。 マスコミ等で名前は聞いたことがあるとは思いますが、銀座ナンバー1の「筆談ホステス」斉藤里恵さんのエッセイ集でもある「筆談ホステスの愛言葉」という本の中に、「難題の無い人生は無難な人生、難題の有る人生は有難い人生です。」というフレーズがあります。 この斉藤さんの大好きな言葉が、「今から ここから 私から」だそうです。また、プロ野球の名監督であった仰木彬氏は「信汗不乱」が信条でした。つまり、信じて汗を流せば心乱れず、あるいは汗してつかんだものを信じれば心は乱れず、やがて道は開ける、という信念で生涯を貫かれたそうです。 こうした教えの数々は私自身、勇気を与えられ、明日への道しるべとなっています。 未来に吹こうとしている種々な風を感じながら、今、心の壁があるとすれば、こうした教えを指針とし、「今から ここから 私から」突破していきましょう。 平成22年11月1日 理事長 山口 浩志 |
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〜PHP精神から学んだこと〜 ひと雨が待たれる日照り続きの咋今ですが、スタッフの皆様には、暑い中でのご活躍に感謝しております。 先日7月18日に、個人的に参加しているPHP友の会の総会に参加し、基調講演にご来県されていたPHP総会研究所の佐藤悌二郎取締役のお話を聞いてまいりました。ここで改めて故松下幸之助氏という人物像を知ることができ、大きな力を与えられましたので、その時の内容をご紹介します。以下講演抄録です。 松下幸之助氏(以下松下)が亡くなって21年が経つが、PHP友の会への思いはひとかたならぬ思いがあった。自分はPHP設立2年目に入社して松下に仕えてきた。昭和51年にPHP誌友の会として京都で初めて結成し、研究所からも側面から支援していく方向で進められた。 また昭和58年に友の会全国大会が開かれ、松下も88歳で出席し、30分間の講演が1時間くらいに延長し熱弁をふるった。機関誌も「わかば」から「素直」へと名称変更された。 そもそも松下は男3人女5人の末っ子として生まれるも、小学校4年生で父親が営んでいた小さな会社が倒産し、丁稚奉公にだされることになる。最初は火鉢屋から始め、次に奉公時代として語り継がれている大阪船場の自転車屋で商売の基本を身につけることなった。現在世界的企業まで発展し、全従業員数40万人を超えている。 昭和48年に政策提言機構を立ち上げ、日本の未来を設計するための月1回勉強会を始め、自ら座長を務めていた。内容は経済の問題から世界の難民問題、アジア経済発展など、多岐に及んだ。つまり松下はどんなに会社が発展しても常に人道主義的立場から物事に取り組んでいた。 デカルトの言葉で、「社会膨大な書物である。」という言葉があるが、松下も社会という書物を見続けていた。ある時PHP研究所員から「万巻の書を読まないと、周知が集められない」と相談を受けたところ反答として「真理に心をとぎすませばんや。真理は日常の中に具現化されている。」と答えたという。つまり本は静、社会は動として双方をつぶさに観察してきた人であった。 こうした松下の生涯と向きあって感じることは、何事にも手を抜かなかった人という印象である。 松下は他人に対しても熱意があった。 自らを常に奮い立たせ、人の喜びを自分の喜びとする生き方に強い共感をもった。 平成22年8月1日 理事長 山口 浩志 |
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〜これから求められる福祉教育〜 若葉の季節となりましたが、スタッフの皆様、いつも日常の業務に励まれていることと思います。心から感謝しております。 さて、先般新聞で推計人口に対して総務省が発表したデータが出ていましたが、65歳以上の老年人口が、総人口に占める割合は、22.7%と、過去最高を更新したとの事でした。また、別の角度からは、人口は2009年10月1日現在で18万3千人の減少だそうで、この事は1950年以降最大の減少だそうです。 このままの状況が続くと、生産的労働人口(18歳以上65歳未満)は減少しつづけ、子供や高齢者を支える人たちの負担は増すばかりの社会構造となりそうです。 ここにきて今一度、福祉のあり方や自分たちの親への介護、そして更には自らの将来像などを見直さなくてはいけなくなります。明らかに過去経験してきたことや学んできたことだけでは通用しなくなることが考えられます。このことは現場で身近に感じられている方も多いのではないでしょうか。 今後どのような形が求められるのでしょうか。 私自身は、@地域社会で身近なところから支え合えるシステムを創り直すこと、A受益者(利用者)の価値観に合った新しいケア体制及び教育システムに取り組むこと、B自己責任を考え直す(行政依存型からの脱却)、の3つを考えます。 しかし、地域社会といっても、都道府県レベルから、自治体レベル、中学校区、小学校区、更には町内会や自治会、班単位まで、規模は様々です。 そこで、今後は、自治会単位の集合体としての自治体それぞれの特色を市民手作りで創り出していくことが、必要だと思います。 そうして各地域で特色のある独自の体制を生み出し、個人の意識も変える方向に導くことこそが、新しい地域社会の形ができあがる一歩でしょう。 しかし、そこまでの道のりは平たんではないでしょう。 国際ビジネス&スポーツアナリストであるタック川本氏は「メジャーリーグ法、組織と人の活かし方」という本の中で、紹介していますが、メジャーリーグは1軍から5軍(1A〜5A)まであって、それぞれの段階での乗り越え方があるとの事です。まず5Aから4Aへ昇格するための条件としては、野球能力もさることながら、社会人として通用するかどうかが決め手だそうです。次に4Aから3Aについては、「1日4食のすすめ」という言葉があり、3度の食事と1日1回何らかの知識を食べているかどうかが鍵だそうです。3Aから2Aへは、ライバルを真の仲間として大切にできているかどうか、最後の難関2Aから1Aのメジャーリーガーとなれるかどうかは、自分が思った以上のことを他人にできる人になれるか、だそうです。 こうした過程を経て、初め1200人くらいのドラフト候補生の中から、3年後には0.1%程しか残れないそうです。 医療・福祉に携わる一員としてこうした一流プレーヤーの厳しい道のりは非常に大きなヒントと励ましメッセージを与えてくれます。 今後このことを参考に、益々自分自身を磨き続け、新しい福祉社会へと挑戦していきましょう。 平成22年5月1日 理事長 山口 浩志 |
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〜3センチ角の柱の精神〜 花だよりの聞かれる時期となりました。スタッフの皆様には、日常の業務、本当にお疲れ様です。 さて、相変かわらず政局の混迷をはじめ、児童虐待、青少年の自殺、更には貧困問題と、毎日悲惨な出来事が後を絶ちません。 一方、高齢者医療や福祉においても、住まい、医療費、認知症、地域間格差等々、数え上げればきりがないくらい問題が多発しております。そうした中での4月からの診療報酬改訂は、24年度の医療・介護の同時改定を目前に控えた時期だけに目が離せません。 本改定では、病院から退院する際に居宅介護支援事業所へ情報提供した場合に連携加算として新設されています。また、脳卒中やがん患者さんなどのクリティカルパス(連携パス)といわれる情報提供書で情報提供した場合にも点数化されています。この事は、事業所と医療機関双方の連携を通して、質の高い入退院マネジメントを目指すべきであることを示しています。 これまでも私たちは在宅で闘病生活を送られている利用者さんたちとかかわる中で、一瞬の油断や気の緩みで事故にならないよう注意してまいりましたが、仮に問題が起こったとしても、起こった原因や解決に向けてのプロセスを透明化する対応が大切なことではないかと思います。また、そういう時こそ、長年の経験からくる慢心から、「今まで頑張ってきたのに」、とか「これからやろうと思っていた」というのではなく、「今すぐにやる」、「今しかない」と動く自分にならなければいけないでしょう。 大工さんの教えのひとつに「一寸千貫(いっすんせんがん)」という言葉があるそうですが、たとえ3センチ角の細い柱であっても「今日この役割を担うために生きているんだ」という強い意志でポイントを外さずつっ立てると、4トンの重さの物でも支える力を持っている、という教えだそうです。逆にいくら太くて材質のいい柱でも、中途半端な気持ちでポイントがズレていれば、軽い物でも崩れてしまいます。 慢心を敵とし、常に3センチ角の精神で、どこにどれだけ心の投資ができるか、そしてまた、プロセスを閉じ込めるのでなく、表に出していくことで、一つづつから解決の糸口をつかんでいきたいものです。 平成22年3月1日 理事長 山口 浩志 |
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〜「庚寅」の年に「氣」を込める〜 新年あけましておめでとうございます。今年もスタッフの皆様と共に全力で取り組んでいきたいと思いますので、どうかよろしくお願いします。 |
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〜安定の道を自ら開く〜 年の暮れとは思えないような暖冬異変ですが、スタッフの皆様も公私共に忙しくされていることと思います。 平成21年12月1日 |
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〜友愛の旗印〜 いつしか夜寒の身にしみる季節となりました。スタッフの皆様には、日々の活躍に大変感謝しています。 |
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激動期を生きるとは 味覚の秋となりました。スタッフの皆様におきましては、日常業務で頑張っている姿に心から感謝しています。 |
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〜成長と持続〜 吹く風も夏めいてまいりました。スタッフの皆様、毎日の業務に活躍している姿に感謝しています。 介護報酬改定でにぎわした本年度ですが、相変わらず厚労省のゆさぶり方式で介護業界は、なかなか地に足がつかず揺れ動いています。先日の朝日新聞にドイツで介護保険制度の大幅な見直しが検討されはじめた、との記事がありました。ドイツでは、現物給付と現金給付との併用で、認定段階も3段階です。 創業約300年の歴史を誇る企業として小泉産業(大阪市)があります。1970年代に仮面ライダーをキャラクターとした「ライダーデスク」で一斉風靡した会社です。同社の起源は近江で小泉武助が武士を捨て麻布の行商を始めたのがきっかけです。郷里の商品を諸国で売りさばき、帰る時は出先の産物を仕入れて戻る、行きと帰りの双方で商売をする「ノコギリ商法」で財をなしたと聞きます。 平成21年6月5日 |
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〜これからの取り組み方について一言〜 相変わらず暑い日が続いていますが、スタッフの皆様におきましては本当にご苦労さまです。 衆議院が解散したばかりの今、選挙の話題がますます盛り上がってくる月になりそうです。 平家物語に出てくる言葉の中に、「盛者必衰の理」というのがありますが、偉大で権威のあるものでも、いずれは必ず衰え滅んでいくものだ、ということを説いています。つまり、企業としての寿命も、一般的には寿命は30年と言われています。今の業績が絶頂で人気があっても30年経てば、衰えるのが世の常だということです。しかし、反面そのような常識をくつがえし、30年経ても繁栄しつづける企業があることも事実です。 戦後、東京の北千住で始めた、わずか二坪ほどの洋品店を、世界有数の五兆円企業へと育てあげたイトーヨーカ堂の伊藤雅俊氏は、後者に値するでしょう。 共に頑張りましょう。 |
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