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〜平成28年7月〜 (平成28年9月) |
木々のそよぎや虫の音に秋の気配を感じられる季節となりました。関係者各位及び地域の皆様におかれましては、日頃からのご協力ご支援に感謝申し上げます。 9月はシルバー月間といわれています。 論語に、「子曰く、五十にして天命を知る、六十にして耳順(みみしたが)う、七十にして心の欲する所に従えども矩(のり)を踰(こ)えず(自分がしたいと思う言動でも人の道を踏み外さなくなる)、八十、九十を「耄(もう)」といい過ちを犯しても刑を加えられない。百を「期」といい、周囲が大事に養う。」とあります。 2015年人口動態統計によりますと、平均寿命は、女性が86.83歳で男性が80.5歳。2025年には、75歳以上人口予測は675万人で、高齢者の5人に1人が認知症で、MCI患者数を加えると、約1300万人になると予測されています。 一方、日本の最高齢者は116歳だそうです。百歳以上の人たちの中には、週1回ゴルフに出かける北海道の男性や、現役の幼稚園の先生として活躍している愛知県の女性、車を運転し、買い物や病院に自分で出かける鹿児島の男性等、驚く人たちもいます。 厚労省は、塩崎厚労相を本部長とする、一億総活躍プランに盛り込まれた「我が事、丸ごと地域共生社会実現本部」を設置し、これまでの高齢者や障がい者、児童などの対象ごとに行ってきた福祉サービスを一体的に提供することを目指しているようです。 また、人口減少に伴う日本型雇用システムとして、「働き方改革」を提唱し、正規・非正規社員の格差是正や、女性や高齢者が活躍できるしくみづくり等を盛り込んでいます。 これからの医療・福祉課題には、労働問題と人口減少問題を同時に考えなければ乗り越えられないことが考えられますが、同時に自治体独自の取り組みも不可欠です。例えば、埼玉県東松山市では市民120名と「毎日1万歩運動」始め、健康づくりで少しでも社会保障費を減らそうと努力されている例などがあります。 働き方や生き方について、個人の意思や夢を叶えるために、私たち自身もオリジナルな工夫が必要なのかもしれません。 平成28年9月1日 理事長 山口浩志 |