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〜故豊田英二氏から学ぶ〜 (平成25年10月) |
心地よい秋気が身にしみる季節となりました。 地域の皆様におかれましては、常日頃からのご協力にいつも感謝しております。 先月は「敬老月間」とあり、全国各地で様々な敬老行事が催されていたようです。 当法人でも、敬老を祝して先日(9/28)「どりーまぁ秋祭り」を開催させていただき、地域の皆様方のご協力のおかげで、心に刻まれる一日を過ごすことができました。 (詳細については近日中にホームページ上でご報告させていただきますのでご高覧ください。) 統計によりますと、9/15時点での全国の100歳以上となる高齢者は、5万4397人で、前年から3021人増加だそうです。ただしおわかりのように、昨今高齢社会をもろ手あげて喜ぶこともできない現実があります。 独居高齢者の増加、認知症患者の多様化、経済的問題、虐待問題、高齢者犯罪、高齢者の自殺急増問題など。加えて、来年度からの消費税率アップや、医療費負担、介護保険料の負担等が直面しています。 このように、世の中にゆとりがなくなると、心にもゆとりがなくなる現象があるように思います。その例に、先般のJR北海道のトラブルが思いだされます。今年に入って、特急列車の出火から始まり、貨物列車の脱線など、すでに8件もの惨事が続いていながらも、レール点検を放置していたようです。そして、記者会見した社長は、「お客さまにご迷惑をおかけしました。」と頭を下げながらも、進退については、「考えてない、」との信じがたい言葉に、当然、専門家たちは、「乗客への裏切り行為だ。」と一蹴しています。 このこととは逆に、最近亡くなられた世界のトヨタの育ての親である豊田英二氏ですが、ものづくりには誰よりも愚直で、根っからの車好きだったそうです。 元中部国際空港社長の平野氏は、「決断が一歩進んでいた。一つひとつが大変な決断だったはずだ。」と評しています。彼のモットーは、「乾いたタオルを絞って水を出すには、少し水を含ませればいい。」「一度で終わらず、知恵を出し続けてことだ。」であったそうです。 両者を比較するのは、極論からもしれませんが、少なくとも私たちは、これからの高齢社会を担っていく必要がありますが、先人の教えを胸に、一つひとつの課題からひるむことなく、強い意志をもって自らを磨き続けて取り組んでいきたいと思います。 今後とも皆様方からのご指導ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。 平成25年10月1日 理事長 山口浩志 |