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〜参院選前に思うこと〜 (平成25年7月) |
梅雨明けも近くなり、めっきり暑くなってきました。地域の皆様方には、日頃のご指導ご協力に心から感謝申し上げます。 いよいよ参院選の火ぶたがきっておとされました。21日投開票まで私たちもしっかりとこれからの福祉のあり方や地域のあり方を考え、人選しなげればなりません。政治に不満を抱いても、つまるところそういった人たちを選んだ私たち国民にも責務はついてまわるのです。 私たちの関心は、やはり第1に社会保障制度の行方でしょう。 ここ1〜2週間の間でも、新聞記事には、生活保護費の受けにくい構図で、守るべき人たちも守れてない現状や、子どもの貧困状態の現実、そして教育現場に地域住民の参加が求められるコミュニティ・スクール制度のあり方、子育て中女性の就労支援等々。社会保障や地域福祉に関する記事が載ってない日がないくらいに、社会の中枢課題で。また、介護給付費も過去最高に達し、7兆6298億円になったとのことです。 このような様々な情報が飛び交う中にあっても、今介護を受けておられる方や、これから受ける必要性のある方に対してのサービスの質を担保しつづけていくことも忘れてはならないことだと思います。そういう配慮もおろそかにしないようにしないといけません。「情報」とは、「情け」に「報いる」ことですから、憶測やらうわさで本質を見失わないような使い方が大事になります。 かつてインドの父と呼ばれたガンジーの有名な言葉に、“七つの社会的大罪”があり、その中のひとつに、「原則なき政治」があります。今の政治に例えると、「今どうすれば景気がよくなるか。」ではなく、「政治で今何をするべきか。」を考えるということでしょう。 私たちの業務で考えてみますと、「ご利用者は今何をすれば喜ばれるか。」ということを考える前に、「看護職、介護職として今どう取り組むべきか。」を考える必要があるのかもしれません。 「原則なき看護」、「原則なき介護」にならないようなケアを目指し、今月もスタッフたちと共に頑張りたいと思います。 平成25年7月1日 理事長 山口 浩志 |