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〜実地指導を終えて思うこと〜 (平成23年3月) |
日ごとに暖かさを増し、だいぶん春めいて参りましたが、スタッフの皆様の日々の現場でのご活躍に感謝します。 去る2月28日には法人として約10年ぶりの県実地指導がありました。指導日までの書類点検や整備にあたりましては、スタッフの皆様にはチーム一丸となってのご協力に心から敬意を表します。 これまでも、それぞれの持ち場で業務の忙しさの中にありながらも、「情報の公表」や各種ミーテイング、研修会などを積み上げてきたわけですが、この度の実地指導を受けるまでの準備過程では、また新たな課題が浮かび上がったのではないのでしょうか。 私なりにこれまでケアマネージャーとしても、法人代表者としても、日々真剣に利用者さんと向きあってきましたが、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年と区切りで反省を繰り返すと同時に、課題克服にも努めてきました。しかし、この度は、私自身にもいくつかの新たなる気づきや反省点もありました。 まず、「内部監査」の必要性です。毎週行っているミーテイング等では、マクロ的な内容で終わってしまい、実務的な点検にまで踏み込めてなく、今後はしっかりとやらねばならないと思っております。そしてその為の体制やしくみづくりが取り急ぎ必要です。 次に委員会活動の充実です。業務外のこうしたインフォーマル活動は内部の充実に直結していくことをこの度、確信しました。例えば研修委員会での企画力が人材育成に結びついていたり、リスク管理委員会から、ヒヤリハット事例や苦情処理の対策に結び付いたり、その他委員会もそれぞれに大切な役割でしょう。今後は更に全員参加型活動へと進め、より活発な委員会活動に期待できそうです。 3つ目としてシュミレーションの再構築です。シュミレーションというと、収支シュミレーションが考えられますが、それだけでなく事業シュミレーションや人事シュミレーション、サービス展開に至るまで、改めて組み立てていかねばならないと考えます。 積極思考の大切さを説いた哲学者に中村天風がいますが、彼の著書「研心抄」の中に「有意注意で生きる」ことが説かれています。有意注意とは読んで字のごとく「意をもって意を注ぐ」こと。すなわち、自ら能動的に意識を向ける、という意味をもちます。 どんな状況にあっても、どんなに些細なことであっても、ただ漠然と取り組むのではなく、研ぎ澄まされた感覚で常に真剣に気を込めて行うことの大切さを教えています。 この度の「指導」を契機に「どりーまぁ」を未来に向けて更に進化させ、より良質なケアが行えるようこれからも頑張りましょう。 平成23年3月1日 理事長 山口 浩志 |