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〜思考のプロセス〜 (平成25年5月) |
さわやかな薫風がふきわたって、すがすがしい季節となりました。地域の皆さま方には常日頃より当法人への温かいご支援を賜り、心から感謝しております。 高齢社会が進む中で今、企業の健康保険組合のおかれている状況が危機的であると聞きます。 全国1400の健保で構成する、健康保険組合連合会の集計では、2013年度の赤字総額が、4573億円になる見込みだそうです。いわゆる、高齢者医療にあてる支援金などが企業健保の財政を圧迫していることが原因といわれているようです。 団塊世代が65歳以上の仲間入りとなり、今後の医療提供の全般的なあり方が問われている時期にさしかかっているということでしょう。 私も最近の業界誌や新聞、またネットなどの情報で知る限り、医療費問題はこれからの日本経済にとって大きな課題であると切実に感じます。 そこで、いつも問題となるのが、財源の確保と負担の抑制ですが、負担の抑制については、厚生労働省の方で取り組まれている、社会保障制度改革国民会議がありますが、先日の4/25に開催されていた内容をネットでみましたが、そこでも、自助・共助・互助を強調されていました。 福岡県大牟田市などでは、小規模多機能施設を介護のみならず、地域の高齢者のための、お茶会や予防教室の拠点として場所を提供していることや、また東京都や神奈川県では高齢者のボランティア活動のポイント制度を取り入れたりと、それぞれに工夫があります。 富山和彦氏の著書「結果を出すリーダーはみな非情である」は今やベストセラーとなっていますが、中身を読んでみますと、リーダーは非情に徹しなければならない、という意味では決してなく、著者が強調する非情さとは、組織の空気を少しずつ変えていく根気強さや、情緒に根ざした訴えを自らを非情に徹して結果を出していくべきである、ということでした。 自分たちのまちや組織において、これからのあるべき姿を求めたり、望ましい空気に変えていく過程の中では、こういった教えも心得た上でこれからも取り組んでいかねばならないと考えています。 平成25年5月1日 理事長 山口浩志 |