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〜夢を描いた希望あるケア〜 (平成24年9月) |
朝夕には涼風が立ちはじめる頃となりました。スタッフの皆様には暑い中での現場のご活躍に感謝しています。 厚労省が最近出した推計では、認知症高齢者が今年度の時点で約305万人おり、65歳以上人口の1割に達していると公表されました。また、今後の予測として。15年は345万人、25年には470万人に達すると見込まれ、その時点では高齢者全体の12.8%にのぼる見通しだそうです。 加えて2011年度医療費は、前年度より3.1%多い約37.8兆円で、これは1人当たり医療費が平均29.6万円、70歳未満が17.9万円、70歳以上が80万円になるとのデータが発表されています。 先日、日本テレビの番組で「24時間テレビ〜愛は地球を救う〜」が放映されていました。昨年はテーマが「“ありがとう”の言葉を誰に伝えますか」でした。今年は「あなたの夢は何ですか」がテーマになっていました。番組の中で全国の老若男女の人たちからのメッセージがありますが、私は毎年感動をいただき、勇気を与えられます。 冒頭のデータにひるむことなく輝ける夢を誰しも持ち、叶えたいと願うものです。 企業スローガンにも表われているようです。例えば進学塾大手のナガセグループは「教育力こそが国力〜夢にかなえるには体力がいる〜」とあり、IT企業の5C5Kは「夢ある未来をともに創る〜夢にいっしょうけんめい〜」、また東京スカイツリーの建設に携わった三菱重工業は、「技術で世界をわくわくさせる日本を始めよう」を掲げています。 どの企業からも現状を打破し、何が何でも未来の夢へつなげようとの心意気が伝わります。 私たちにとって今、がんや難病と闘っている人たちに寄り添えるケアを進めるために取り組むべきことはたくさんありますが、松下幸之助翁の言葉に「是非ともやり遂げたいという願望があってこそ成功する。少々希望する程度ではおぼつかない」とあるように、厳しい病に立ち向かっている人たちのためにも、自らの仕事に誇りをもち、夢を描き、わくわくするようなケアを創っていきましょう。 平成24年9月1日 理事長 山口 浩志 |