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〜温故知新の実践〜 (平成24年5月) |
若葉の季節となりまし。スタッフの皆様には、日常業務でのご活躍に感謝します。 ここ2〜3ヶ月の間、法人内にはフレッシュな「人財」が集まってきてくれています。これも新規事業のプラス効果であると思います。新しい息吹きは組織にとっては活性化の源です。それだけに先輩たちのリーダーシップにも期待が寄せられるところです。これまで培ってきたどりーまぁの思想を伝えていくことは業務を教えることと同じくらい大切な内容です。 「温故知新」という諺もあるように、企業を継続し発展させていくためにも常日頃から実践していかねばならない教えだと思います。 最近の徳島新聞に、四国4県の産業支援機構や大学などでつくる四国地域イノベーション創出機構で「第1回四国でいちばん大切にしたい会社大賞」の記事が載っていました。1位に選ばれた徳武産業は、新聞によりますと、高齢者向けケアシューズで国内トップシェアを持ち、また会社員が商品にハガキを添えるなど、顧客との心のこもったコミュニケーションを展開しているとの内容でした。 興味深い記事でしたので、同社についてインターネットで調べてみました。 昭和32年に、創業者である徳武重利氏が、香川県の綾歌町で、手袋を製造する小さな町工場からのスタートであったそうです。 その後、バレーボールシューズや機内用スリッパなどにも手がけらえたようです。 昭和59年に、会社を受け継がれた現社長の十河孝男氏は、次世代のアイテムを発掘するため、まずとった行動が県内外の高齢者施設約500カ所以上訪問し、ニーズを探してまわったそうです。中には追い帰されるところもあったようですが、それにも屈せずまわり続けたといいます。 そしてわかったことが、当時の施設入居者の中で転倒する人が多いということ、またその転倒理由が足のつま先にあることを知り、そこから研究に取り組み、開発したのが「あゆみシューズ」というリハビリシューズでした。また、今でも納品していただいている施設いは年に何度か従業員が手分けで出向き、施設周辺の清掃奉仕をしているとのことです。 手袋からリハビリシューズへと、取り扱う商品は時代とともに塗り替わっておりますが、十河氏によりますと、創業者からの教えでもある「今を大切に、未来を育む」の精神を受け継いでの結果であると語っております。 創業してまだ15年目のヨチヨチ歩きの小集団である“どりーまぁ”ですが、これまでの間実践で培ってきた「チームワーク」や「たすけあい精神」、「命を守る福祉」など、これからも新しいスタッフたちの共に育んでいきましょう。 平成24年5月1日 理事長 山口 浩志 |