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| 〜「射法八節」に学ぶ経営方針〜 （令和6年6月） |
| 雨後の緑が目に鮮やかな季節となりました。地域の皆様及び関係機関各位におかれましては、日頃からのご支援ご協力に感謝申し上げます。 弓道で矢を射る基本動作に「射法八節」があります。すなわち、�［�つ位置を決める「足踏み」、�∋兩�を整える「胴造り」、�８垢忙悗鬚�ける「弓構え（ゆがまえ）」、�さ櫃鮖�ち上げる「打起（うちおこし）」、�サ櫃魄�く「引分（ひきわけ）」、�α世い鯆蠅瓩襦峅顱廖↓У櫃鮗佑襦嵶イ譟廖↓�矢を射たあとの姿勢「残心（ざんしん）」を指します。 さて、人口減問題として、民間シンクタンク「人口戦略会議」の推計では、２０５０年に市区町村の４割が消滅しかねないとの報告書がまとめられています。今後地方の持続性を高める政策は人口問題と切り分けて、両輪として考えるべきであるという結論になったといえるでしょう。 また、居住などを集約するコンパクトシティーが取り組まれようとしていますが、１世代３０年かけて進めていく政策で、福祉や防災面からも望ましい傾向で、こうした流れを進めてもらえることに期待が集められています。 加えて、少子高齢社会からくる生産年齢人口問題では、２０４０年時点が現在と比べて２割減る「８がけ社会」となることは必至です。徳島県内でも４月１日時点での推計人口で、６８万人台となるのは１９２５年の国勢調査以来まさに９９年ぶりだそうです。将来に備えて、現実の人口減、少子社会の問題を適合に導くためには、新しい社会づくりの発想で官・民・地域それぞれで対策を練ることが求められているのではないでしょうか。 一方では、シニア世代の就職活動が県内でも活発化していることは明るいニュースです。シニア層のニーズを受け、ハローワーク徳島では「生涯現役支援窓口」を設けて、６５歳以上の就職サポートを行っているようです。 近未来の人口減少や人手不足、高齢者及び家族からのニーズの多様化等、益々複雑化してくることが予測されますが、法人としては息の長い取り組みが大事なことで、目先の情報に一喜一憂することなく、地道に着実に歩んでいく姿勢を見失わず、「射法八節」にあやかり、矢を射たあとの「残心」から、ＮＰＯの立ち位置を決める「足踏み」から始め、今後の狙いを冷静に見定め、適切な福祉の的を射止めたいと思います。 令和６年６月１日 理事長 山口浩志 |
