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〜「木の命と木の心」を活かす宮大工建築に学ぶ〜 (令和5年9月) |
朝夕はめっきり過ごしやすくなりました。地域の皆さま及び関係者各位におかれましては、日頃からのご協力ご支援に深く感謝申し上げます。 法隆寺の解体修理で棟梁を務めた宮大工の西岡常一氏の話を聞きまとめた著書に、「木のいのち木のこころ」があります。法隆寺は千年以上保たれた木造建築ですが、これは千年以上生きたヒノキを使っていることに理由があるそうです。大事なのはそれぞれの木の個性を生かすことだそうで す。 木は太陽の光に向かって伸びるので、そりが生じます。そのそりをうまく使いこなさないと長くもたないと彼は説明しています。人も同じで、育ちはみんな違うから個性を生かすことが大事だということに通じます。 さて、9月は敬老月間です。人口動態では、2023年7月1在で、日本の総人口は1億245人です。また100歳以上人口は4016人増加し、9万526人で世界有数の長寿国といわれています。1963年に老人福祉法制定された際には、100歳以上人口は153人でしたが、81 年に1000人突破し、98年には1万人突破しました。 全国には100歳を超えても現役並みにバイタリティあふれる活動に頑張っている方々がたくさんいるようです。例えば、岡山県倉敷市の西山輝利氏は100歳になった今でも年間70回以上ゴルフコースをまわっているそうです。27歳で縫製業を始め、現在は学生服製造販売会社「ニシキ」の会長を務めておられますが、彼のモットーは「何事も本気で向き合えば何歳になっても成長できる」だそうす。また、福島市に化粧品販売員堀野智子氏は100歳を超えた今も尚、美容と健康を意識しながらの仕事に取り組まれています。業務としては、ショップでビューティーディレクターとして、顧客の悩み相談をしながらその方に合う化粧品を紹介しているそうです。長年、個別訪問で自ら歩いて廻り続けてきたことが健康につながり、特にお客様からきれいになったと喜んでもらえることが何よりもの生きがいだそうです。 令和はコロナ禍によりグローバル・大規模化・集合からローカル・小規模・拡散にシフトされた仕組みが構築されています。これも大事なことではありますが、反面、昭和の激動を生き抜いた世代の方々からは「和」「仲間」「規律」などを学ぶことも欠かせません。今法人としても、個性を活かしながら組織のバランスを保ち成長するしくみづくりを模索しているところです。 令和5年9月1日 理事長 山口浩志 |