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〜玉磨かざれば光なし 人学ばざれば智なし〜 (令和5年3月) |
やわらかな春の日差しがうれしい季節となりました。地域の皆さま及び関係者各位におかれましては日頃からのご指導ご協力に感謝申し上げます。 岸田首相の施政方針が発表されました。防衛力強化、災害対策、新型コロナ、経済社会づくり等が盛り込まれています。更に新しい資本主義については、官と民が連携し社会課題を成長のエンジンとして転換し、経済成長を実現することに期待が寄せられています。またこの度の目玉である「こども・子育て政策」は特に重要政策と位置づけています。 介護保険制度は2000年発足以降、当初の3倍以上の600万人を超えました。今後は支援対象を重度者にシフトし、軽度者の掃除や調理など生活援助サービスは身近な市区町村に任せる方向です。従って自治体はますます主体的な取り組みが求められてきます。特に要支援1・2の軽度利用者については、「介護予防・日常生活支援総合事業」が導入され、今後は介護1・2の人にも拡充する案が出ています。さらに、総合事業が地域支援事業の柱に加わり、関係者のネットワーク作りに携わる「生活支援コーディネーター」が自治体や社会福祉協議会などに配置されました。この間、全国自治体間の差は広がり、自治体の取り組みと住民意識の両面から真価が問われています。 企業にとってもこれからの経営は不透明な収益環境に臆することなく、将来の成長を切り開く「攻めの投資」を心がけることが大事です。ここで委縮せずに、人材への投資や成長投資を止めないことが重要だと考えています。将来へのリスクや不安が高まっている今こそ、成長を生み出す手腕が試されていると思います。そのためにも地域福祉の課題解決に対しては積極的にかかわり続け、健康で豊かな地域の未来に貢献することが大事です。 ヤクルト黄金時代を築いた故野村克也監督。その当時活躍した土橋勝征氏がいます。彼は長距離打者を目指していましたが、ホームランバッタータイプでないことを見抜いた野村氏は、彼に「ヒットを打つことに徹底しろ。」と諭した監督を信じ、アベレージヒッターとなり、成功されました。 一般的に恵まれた環境にいる者は変わろうとしないが、追い詰められた者は状況によって変化を受け入れて変わる覚悟をもてます。経営も厳しい時代を生き残れる企業とは、資金力のある企業でもなく、豊富な人材を揃えた企業でもありません。変化に挑戦できる企業であると思います。 法人として「未来への投資」を心がけて、組織や人を磨きながら未来の光を求めてまいります。 令和5年3月1日 理事長 山口浩志 |