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〜令和の幕開け〜 (令和元年5月) |
青葉の目にしみる季節となりました。地域の皆さま方及び関係各位におかれましては、日頃からの法人運営へのご支援ご協力に心から感謝しています。 第2次世界大戦のソロモン諸島の戦いでは、食料運搬を駆逐艦が担っていて、どんどん沈められていた中で、何回行っても沈められずに帰ってきた館長がいました。しかし上官たちは誰も彼の意見を聞こうとせず運営上のコツがないがしろでした。ノウハウを学ぶ姿勢がないと組織は没落するこを教訓とした出来事です。 いよいよ新しい時代の幕開けとなります。バブル崩壊に始まり、人口減少時代に突入した「平成」の30年間でした。また、国に頼らず強い地方をつくるというスローガンに基づいた大合併でしたが、いずれ人口が増えると予測した上での、清掃センターや温泉施設、ミュージアム等の施設整備は、結果的には身の丈を超えたものとなりました。 新元号の「令和」には「人が美しく心を寄せ合う中で生まれ育つ」という意味が込められているそうです。また、考案者として有力視されている中西進氏(国文学者)は、「元号の根幹にあるのは文化目標」とし、令和の「和」とは、「和をもって貴しとせよ」との十七条憲法の平和精神が含まれていると説明されています。 国立社会保障・人口問題研究所は、2040年までの将来推計を公表され、40年にはひとり暮らし人口は全体で199万人と、全世帯の約4割となり、75歳以上ひとり暮らしも500万人を超えるようです。社会保障や生活インフラの変化も求めらてきており、すでにセコムがスマホで高齢者の安否を見守るサービスを始めたり、コンビニも単身者向けに食品を小分けして販売する動きがみられます。 一方、総務省の公表によりますと、2018年10月時点での人口推計では、働き手中心である15歳〜64歳の生産年齢人口は、前年比51万2000人減。しかも、生産年齢人口の多くは東京に集中しています。地域の魅力化に向けてどのように地域の価値を見出し発信するか、地域独自のポテンシャルを活かせるようなことを考える必要があるでしょう。 新元号「令和」時代に向けて、地域の平和への願いと法人の「和」を大切にしながら、新しい発想をもって、何事にも学ぶ姿勢と新たなる気持ちで臨みたいと思います。 令和元年5月1日 理事長 山口浩志 |